6/30/2010

「ビューティフルアイランズ」プレイベント終了

「ビューティフルアイランズ」プレトーク開始。写真左、(海南友子監督)、そして右(林)。


何故、ツバル、ベネチア、シシマレフの3つの島を題材にしたかを語る、南海友子監督



質問を投げかける司会進行の林、水位の上昇についてのリアクションが自ずと手に現れる


トークを聞く参加者のみなさんです。撮影に関する裏話や人々の暮らしに関するお話が非常に面白い



海南監督に質問しながらの懇親会飲食風景、乾杯以降の流れもアッと言う間に過ぎました。



 「ビューティフルアイランズ」プレイベント無事終了しました。 
 公開が7月10日からと言う事で、かなりお忙しい様子で、海南友子監督ご登場。
 24日の9時20分の新幹線で大阪に向うと言うお話でしたので、従来よりも急ぎながらの進行となりました。 
 まず、最初に是枝監督のドキュメンタリー作品に参加したことと、NHK時代の事に ふれてお話頂きました。 
 是枝監督とは師弟関係と言うのではなく友人関係と言う方が当てはまる様子で、是枝監督のドキュメンタリー作品に参加した経緯は、海外にただでいける方法と言うの色々調べた中にそのドキュメンタリーの話があり、受かったのが最初、現在は映画についての良き相談相手として色々とお話したりしているそうだ。 
 また、NHKに入社したのは、実は新聞記者に憧れていたが、社会的なテーマと映像を組み合わせる世界がドキュメンタリー映像の世界にあると言うのを知り、環境問題などを考える仕事につきたいと就活して採用されたのが、たまたまNHKだったので、と言うことをお話くださいました。 
 NHKではディレクターとして7年間ドキュメンタリーの仕事をして、NHKスペシャルやクローズアップ現代などで番組を作り、その時に気候変動などの環境問題を扱う礎を築いたのだと言う。 
 なので、前2作品の戦争を扱った映画「マルディエム彼女の人生におきた事」と「にがい涙の大地から」は、逆に海南監督のNHK時代を知る人から言わせると、えっ何で?と思われるほど、テーマとしては以外に思う人もいる作品だとも話されました。
 また、氷河トレッキングの取材でパタゴニアを訪れた時に、いままで足元にあった素晴らしい景色が、跡形もなく崩れ去り気候変動の恐怖感におそわれたのと同時に、たまたま南米の地域だが、もしかすると、自分の住んでいる所にもいきなりそういうことがおこり得るのかもしれないと言う思いにも襲われたと言う。
 気候変動に揺れる3つの島、ツバル、ベネチア、シシマレフ、この3つの島を題材にしようとしたのは、実は最初、ツバルだけでも素晴らしい映像が撮れていたのだけれども、知名度と言う点において、日本では、世界で最初に沈む島として知られていたが、海外では、あまり知られていない事実もあり、世界の大半の人に南太平洋の小さな島があろうがなかろうが、どうでも良いと思われるのも嫌だし、考えて欲しく大陸を分けて、島と言うキーワードで、べネチアとシシマレフを加えて映像作品にしたそうです。
 島のそれぞれは、暖かい島、華やかな島、寒い島と言う感じの彩りでもある様子。 
 ツバルは南太平洋に浮かぶ珊瑚礁質の島、海抜が1、5メートル、一番高いところでも5メートル位しかない。そんな島の日常と楽園の様な景色がとても美しい。 
 ベネチアはイタリアの文化的な町で、世界遺産でもある。昔から高潮の被害はあったものの、ここ数年、特に1990年代に入ると高潮(アクア・アルタ)の被害が多くなり建物などの塩害が進んでいる事も事実で、13世紀かある建物は建て替えることの出来ない観光都市でもある。
 シシマレフはアラスカに位置しているアメリカの国土である。この島は、永久凍土が溶けてしまい、島に住む事が出来なくなって来ている、狩猟を主に暮らす人も多い島で、アメリカの国になる以前は狩猟が全てと言う所だったと言う。危険な時期、11月12月に嵐がくると浸食が激しい、その為、住民投票である事を決めた、今現在一番深刻ともいえる島である。 
 この「ビューティフルアイランズ」はそれぞれ3つの島の今現在を記録した映画であるが、2時間あまりの世界旅行を体験してもらえる様な、言うなれば押し付けがましくない映像的な演出がほどこされた映画とも言える。 「音楽もなければナレーションもない。観る人それぞれが何を感じてくれるのかを問いかける、心で見る映画でもある。
 なぜそのような作りにしたのかについて、海南友子監督は、環境問題に真摯に取り組む人達が、なぜ取り組む事を真剣に考えたか、それは、気持ち、心が揺れ動かされたからだと言う。 観る人の心に問いかけることが、この映画の最大の見所ではないでしょうか!
 数年後、もしくは10年後20年後に、「ビューティフルアイランズ」を観た時に自分がどう思うかも今現在の実情を踏まえて考えてしまう作品でもあります。 
 また、イベント当日はTVと映画のドキュメンタリーの違いなども海南監督から聞ける機会でもありました。
恵比寿ガーデンシネマにて7月10日(土)より公開されます。東京近県の方はこの機会に是非足を運んで下さいませ。全国でも順次公開されると思いますので、お近くの劇場で上映される時は是非ご鑑賞を!

6/07/2010

第38回楽生曾シネマDEりんりん「ビューティフルアイランズ」プレイベント

 第38回楽生曾シネマDEりんりん「ビューティフルアイランズ」プレイベント 
 昨年、第13回釜山国際映画祭・ドキュメンタリーコンペ部門に出品され気候変動という今日的テーマで、世界の三つの島(ツバル、ベニス、アラスカのシシマレフ島)を美しい映像で、静かに、大胆に描いた作品「ビューティフルアイランズ」http://www.beautiful-i.tv/がいよいよ7月10日より恵比寿ガーデンシネマにて公開となります。 
 今回のシネマDEりんりんはゲストに「ビューティフルアイランズ」の海南友子監督をお招きしてのプレイベントです。 
 海南監督が映像の世界に入いろうとしたのは、日本女子大在学中に、是枝裕和監督(「誰も知らない」(04)「歩いても歩いても」(08)「空気人形」(09)の、テレビドキュメンタリーに出演した事がきっかけで、恩師でもあり、友人でもある是枝監督が今作で、エグゼクティブプロデューサーを務めているのも話題です。
 前作「にがい涙の大地から」(2004)では過去の戦争で破棄された化学兵器に苦しめられる戦後の人々の姿を追い、日本の戦争補償が終わっていない事実を提示し、今作では、気候変動により失なわれ行く人々の生活文化や伝統などを、ありのままに映像で映し出しています。 
 その映像からみなさんがどう受け止めるかも、この映画の深い見所と言えるでしょう。 今回のプレイベントトークで海南監督から撮影秘話や気候変動についてのどんなお話が聞けるやら楽しみです。
 また、いつも恒例の海南監督を囲んでの二次会、懇親会もございますので、そちらもお楽しみ下さい。みなさまのご参加お待ちしております。
詳細は以下に~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

☆日時:平成22年6月24日(木)19:00~ 22:00


☆場所:交流サロンSHU http://www.shu-yu.net/  東京都港区西新橋2-13-6ミタニビル3F ℡:03-3504-2387

☆会費:3500円(トークイベント+懇親会の飲食込みです!)

※当日会費とは別に前売り券の販売もございますので、そちらもよろしくお願い致します。

☆ゲスト:海南 友子監督          

☆聞き手:林 康弘(楽生曾シネマDEりんりん)      

楽生曾・シネマDEりんりんHPhttp://www.cinemaderinrin.com/ 

☆お問い合わせ&連絡先        

林康弘 ℡:090-9290-5143  mail:hayashi6593@s8.dion.ne.jp または、 riririnorin93@ezweb.ne.jp

☆締め切り:基本、当日参加も可能ですが、会場の都合などもありますので、なるべく、 6月22日(火)ころまでにご連絡下さいませ!みなさまのご参加お待ちしております!!

6/02/2010

「ミツバチの羽音と地球の回転」プレイベント終了

今回デジカメを忘れてしまい携帯のカメラからの撮影、司会の河本さん(手前)ゲストの鎌仲ひとみ監督(奥)
凄いハイテンションで語る鎌仲ひとみ監督、凄いエネルギーです。持続可能なエネルギーの源は!


二部構成と言うより前半は話とそして後半の話を聞きながら食べながらの浜田さん


参加人数的には20人くらいとなりましたが、鎌仲監督との対話と言う点では程よい人数でもありました。


 「ミツバチの羽音と地球の回転」お披露目公開前イベント無事終了しました。 
「ミツバチの羽音と地球の回転」と言うタイトルだが、最近ミツバチが減少している問題・・・と勘違いされた方も参加者の中にはいる様だったが、実はことタイトルは量子力学的に言うところのタイトルであり、比喩でもある様子。
 量子力学のある本に、この世界にあるすべての生命は繋がりあい関連しあっている。それはミツバチが凄い小さな羽音を立てたとしても、それは地球の回転そのものに働きかける力になっているかも知れない。と言う文面を直感的に今回の映画のタイトルにしたとの事で、前回の映画「六ヶ所村ラプソディー」では日本の原子力産業の奥深い所を、その推進派も反対派も同じ様に描いた。
 今回の映画「ミツバチの羽音と地球の回転」は原子力をはずして、エネルギーそのものエネルギーの持続可能性と言うテーマに広げ、ミツバチと言うものが鎌仲監督の中での持続可能性の象徴として出てくるそうで、地球の回転については、このことかと言うのが本編を観て頂ければ分かる様になっているとの事で、映画そのものを観て頂きたい。
 また、この映画はドキュメンタリー映画としては2時間10分と言う、ドキュメンタリー映画としては少し長い尺で出来ている。その訳としては、二つの方向からエネルギーに対してのアプローチをしているからでもある様子で、一つはスエーデンの持続可能なエネルギー、そしてもう一つは山口県上関原発計画である。ある人から言わせると、この二つの話が結びつくはずが無いと言われたとか!
 しかし、エネルギーと言う膨大だが人類共通なテーマはそれを可能にした様子。
エネルギーとは、私達が食事をする、物を食べると言う行為も含まれているのである・・・・なんとなく映画本編の地球の回転が少し頭を過ぎりましたがお披露目公開で観るのを楽しみにしたい。
 また、鎌仲監督の上映スタイルだが、ホール上映、いわゆる自主上映での公開と言うのも特徴であり
その中から生まれる上映者たちの絆が大きな取り組みへと繋がると言う波も生んでいる様子だ。
地方から中央への働きかけと言う感じの上映スタイルで、上映会を開催してみたいと言う団体等がある場合はグループ現代/「ミツバチの羽音と地球の回転」制作プロジェクト ℡:03-3341-2863 FAX:03-3341-2874 E-mail:888earth@g-gendai.co.jp にお問い合わせ下さいませ。
 年末か年明けには都内劇場でも公開になりますが、一足先にお披露目公開でご覧下さいませ。
今回のイベントだが実は上に書いた部分はほんのトークの後半部分、鎌仲監督の今に繋がるまでの経験は冒険家とも言えるほど凄い、特にイラクで空爆に会いながら取材した話などは、映画監督へと繋がる原点とも言える・・・・書くと簡単だが壮絶です。そんな話も自主上映会などで企画すると面白いと思います。
「ミツバチの羽音と地球の回転」お近くの地域で上映される時は是非、足を運んで下さいませ。