9/30/2010

第42回楽生曾シネマDEりんりん「442 日系部隊・アメリカ史上最強の陸軍」プレイベント・映画祭の季節


第42回 楽生曾シネマDEりんりん
「442 日系部隊・アメリカ史上最強の陸軍」プレイベント☆映画祭の季節☆

季節は夏から秋へと移り変わりました。皆様いかがお過ごしですか?シネマDEりんりんも開催場所を新橋から新宿へと移し、新たな節目としてスタートを切ります。

さて、10月は文化的な祭典などが非常に多い季節でもあり、映画祭も然りですね。なかでも10月23日から31日にかけて都内で行なわれる映画祭の中でもひときわ大きい第23回東京国際映画祭が開催されます。この映画祭で戦後65年と言う節目である今だからこそ問われる作品「442 日系部隊・アメリカ史上最強の陸軍」が東京国際映画祭、日本映画・ある視点部門で正式招待作品として上映されます。(アメリカではすでに上映され反響を呼びました。)

今回のシネマDEりんりんのイベントは当初、「442日系部隊・アメリカ史上最強の陸軍のすずきじゅんいち監督をゲストにお迎えし、プレイベントトークを開催する運びでした。

しかし、10月6日発売の週刊文春や各マスコミでも報じられたとおり、監督はアメリカで自動車事故に遭われ重傷を負われました。シネマDEりんりんとしましては、当初の予定通り「442」のプレイベントを開催したいと思いますが今回は、三択にてのゲストトークという流動的な手段をとらせていただきますのでご了承下さい。(下記の詳細をご覧下さい。) 

なお、作品は一足先に東京国際映画祭で上映されますので鑑賞されてから参加されるも良し、トークイベントに参加されてから映画をご覧にもなるのも良しです。(11月13日から新宿k‘s cinema、横浜ニューテアトルをはじめ全国公開予定)「442」の予告編上映とトークショー後には懇親会も今まで通りございますので多くの皆様のご参加をお待ちしております。
---------------------------------------------------------------------------

「442 日系部隊・アメリカ史上最強の陸軍」の見どころ

この作品は第2次世界大戦中、日系アメリカ人で編成され、アメリカ史上一番多くの犠牲と勲章を受けた442陸軍部隊のドキュメンタリーです。
(2010年ハワイ、マウイ・フィルムフェスティバル観客特別賞受賞)
父母の祖国と戦う苦悩を抱えながら、アメリカ国内では人種差別とヨーロッパ戦線ではファシズムと戦った伝説の兵士達の今まで多くは語られなかった物語―。
日系アメリカ人として星条旗を背負って戦う自尊心と愛国心、そして二つの祖国との間で揺れ動く心の葛藤などを証言と当時の貴重な映像を交えて構成された作品です。
現在、退役された方々は80代半ばから90代と高齢となり、当事者たちによる証言は これが最後になるかも知れません。 それはまさしく真実の歴史であり心に迫ります。

詳細 は以下に~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

☆開催日時:平成22年10月28日(木)第4木曜日
                                   19:00~ 22:00

☆場   所:新宿サムライシアター http://www.tm-t.net/
         東京都新宿区新宿3-17-1 HN27ビル6F 
                       ℡:03-5366-2947

☆会   費:3500円(トークイベント+懇親会(飲食込み)
                     
 ※会費とは別に当日、「442日系部隊・アメリカ史上最強の陸軍」の前売りチケットも販売する予定です。こちらも宜しくお願い致します。

☆ゲ ス ト:ゲストは上記の事情により流動的な三択になります。
 
       ・すずき じゅんいち監督
 
       ・生駒 隆始プロデューサー(「442」配給:フイルムヴォイス)
 
       ・シネりん顧問&試写を観たメンバーによるプレトーク。

☆聞 き 手:林 康弘(楽生曾シネマDEりんりん)

☆会の詳細 :楽生曾・シネマDEりんりんHPを参照
                      http://www.cinemaderinrin.com/

☆お問い合わせ&連絡先:
   
         林康弘 ℡:090-9290-5143
                    mail:hayashi6593@s8.dion.ne.jp
                       またはriririnorin93@ezweb.ne.jp

☆締め切り:基本、当日参加も可能ですが、会場の都合などもありますので、なるべく10月26日火曜日までに参加のご連絡を下さい。皆様のご参加お待ちしております。 
 

訃報 「俺たちに明日はない」のアーサー・ペン監督

                      アーサー・ペン監督

私の大好きだった映画、「俺たちに明日はない」「小さな巨人」のアーサー・ペン監督が亡くなりました。アメリカ時間でいう9月28日(火)の夜、ニューヨークで家族に看取られての最後だったらしい。
奇しくも9月27日は監督の88歳の誕生日を迎えたばかりでした。CBSニュースによると死因は
うっ血性心不全。日本では「奇跡の人」の監督でも有名かな?

実に不思議なことにアーサー・ペンという監督は「俺たちに明日はない」でアメリカ映画界の新風を吹き込んだ監督、この映画の題材は本当にあった「ボニー&クライド」事件。去年の2009年は
クライドの生誕100周年、今年はボニーの生誕100周年です。

                  映画「俺たちに明日はない」より

この2人は極悪非道な銀行強盗を起こし、逃げまくっていたのですが、逃走中はいろいろな人たちに、かくまわれたようで…ファン(英雄視)がいたらしい。あの銃弾をあびた後、彼らは即死するのですが当局が見せしめのために2人の遺体と銃弾を受けた車(フォード)を一般に公開。すごい見学者の数だったとか…。^^;そして記念に車の部品を盗む輩まで現れたとか…。まあ話題豊富な歴史的な事件だったようで、これを映画にしない手はないとアーサー・ペン監督の名作が生まれたわけですね。
生誕100周年といえば黒澤明監督もでした。。。偉大なる監督が亡くなって寂しい限りです。

9/29/2010

「七瀬ふたたび」プレイベント無事終了いたしました。

 「七瀬ふたたび」プレイベント無事終了いたしました。
 今回は筒井康隆・作家生活50周年記念作品として10月2日より公開になる映画、「七瀬ふたたび」のプレイベントとして、小中和哉監督にお越し頂き、色々と公開前情報などをお聞きしました。
 二部構成と言う形をとり、前半戦トークを学生時代からの知人、河本隆さんに御願いし、後半戦を私、林が担当すると言う感じで行いました。
 自主制作時代(学生時代も含む)のお話では、その当時から小中兄弟と言えば知る人ぞ知る自主映画コンビで、兄、千昭さんが脚本、弟の和哉さんが監督と言う役割分担で自主映画制作をしていたと言うが、高校時代になると、お兄さん以外で、一つ先輩でもある手塚真監督などと作られる機会が多くなったそうである。
当時PFFを初め色々な映画コンテストがあり、今は存在しないが富士8ミリコンテストに、高校3年生の時、「いつでも夢を」、橋幸夫・吉永さゆりの曲をモチーフにした短編映画を応募してグランプリを受賞し、当時を知る河本さんは、この人は将来映画監督になるなと直感したと言う、審査員が、故・市川昆監督だったと言うからすごい!
 また、大学時代は黒沢清監督の後輩として立教大学の映研に所属していて、当時黒沢清監督はすでにOBであったにも関わらず、学生達よりも大学に通い、8ミリ映画制作をしていたと言う。
黒沢清監督の商業作品「ドレミファ娘の血はさわぐ」では、作品中の絡みのシーンで小中監督が出ているそうだ。
当時の自主制作映画では交代制で、仲間の監督作品に役者として出演していたそうで、自分が監督する時には同様のことを仲間に御願いしていたとか・・・まあ俗に言う内トラである(身内エキストラの略)。
 少し話が前後するが当時手塚真監督の派閥で制作された短編映画「おにぎりころりん」と言う矢野晃子さんの曲をモチーフに映像化したものがあり、小中監督がゴキブリ役で出演していたのだが河本さんの映画体験の中でも観た印象に強く残っているらしい、因みに、その作品は手塚監督の作品集のDVDにも収録されていると言う。
 プロデビュー作と言われている「星空のむこうの国」だけれども、半分自主制作、半分プロとしての作品であるらしく、当時はまだ駆け出し(売込み中?)の、小林弘利さんが脚本で、小中監督が原案、資金集めの為、当時の売れっ子の、新井素子さんにご紹介頂き、コバルト文庫から小説としてノベライズを出版し、資金ぐりをして、それがもとで、小説家・小林利弘さんが誕生した様ですが、現在は脚本家としても多くの作品に携わっていて、有名所ではデスノートのスピンオフ映画「L」や、アニメのエウレカセブンなどの脚本も手がけていて、当時からすごく多才であり、幅の広い話を構成出来たと言う。
 なので小中監督の、完全なプロデビュー作品は、次回作の大島ゆみこさん原作のファンタジー映画「四月怪談」になると言うことの様子 であります。
 そのほかにも、当時の自主制作事情にかんする話で、石井總互監督の話や犬童一心監督などの、そうそうたる自主制作時代の勢いのある話も飛び出したし、ウルトラマン・THE DEFENDER・アストロボーイ鉄腕アトムなどなどの監督作品についても盛りだくさん・・聞いていると時間を大分オーバーしそうな面白い話がつきませんでした。
 さて、この辺で本題の映画「七瀬ふたたび」の話に方向を戻そうと言うことで、バトンが私に回された。
 NHKの少年ドラマシリーズで筒井康隆作品と言えば、「タイムトラベラー(時をかける少女)」と「七瀬ふたたび」が、当時のSF好きには印象大であり、このシリーズを欠かさずに観ていたのも事実で非常に面白かったものだ。
この2作品、実はNHK以外の民放でも映像化はされていて、一番映像化されているのは「時をかける少女」の8回で、次に多いのが「七瀬ふたたび」で、今回の映画化で6回目となる(映画化は始めて)。
 少年ドラマシリーズの後半、小中監督の高校生時代に放映されて観た「七瀬ふたたび」は、多岐川裕美さん主演で、小中監督からすると、主人公の火田七瀬役を演じた中では大人びていてダントツのイメージだと言う。
勿論、七瀬を演じた女優は他にもいるが、ジュブナイルと言う枠で作られた七瀬は少女っぽさが残り、多岐川裕美さんほどのイメージが持てないと言うのが理由で、なるほどなと言う感じでもある。
 それに対してわたしの意見としては、今回の映画で、主人公を務める芦名星さんの七瀬のイメージも七瀬的で、特に「七瀬ふたたび」では、敵と戦うことにもなるので、大人びた雰囲気以外にも凛とした強さがある、そこの部分が七瀬のイメージにあてはまると思う
原作者の筒井康隆さんが言う「芦名星はもっとも七瀬らしい七瀬だ」と言う言葉が良く似合うとも思うのは、そんなところからである。
 そこで、「七瀬ふたたび」の映画化の話と筒井康隆さんの作家生活50周年記念との話をすると、実はこの映画化の話は、筒井さんの50周年として制作されたのではなく、たまたま今年が、50周年記念と言うことなので、その冠を頂いたそうだ。
 そしてここから、話は、「七瀬ふたたび」の脚本家の伊藤和典さんの事に移り、実は伊藤和典さんは13年くらい前にこの脚本(第一項)を書いていて、映画化したいと思っていたそうで、数年前、この映画の話の事で、予算を作ろうとプロデューサーの方が今回の予算の3倍ほどで、強気に考えていたが、予算を集めるのに苦労をし、大変な仕事でもあるので、色々考えた末、今旬の有名女優(色々候補がいた様子)と言う予算的なハードルを、これから旬になるであろう注目の女優で七瀬のイメージに当てはまるとし、数年前よりも進化した技術的な面なども加味して、一昨年あたりから映画化に動き出したと言う。
 余談で出た面白い話として、脚本の伊藤和典さんは知る人ぞ知る、押井守監督との付き合いが長くTVシリーズの「うる星やつら」から劇場版「機動警察パトレイバー」、「甲殻機動隊」まで、二人三脚で仕事を組んでいたのだが、両方とも犬好きで、お二方が仕事をしない様になった経緯が犬の事で大喧嘩して以来、仲たがいしていると言う「エッ?」、てな話も飛び出し、なんともな~なんて思いました。
それくらい、押井監督は現場にも犬を連れてくるくらいの方で、ある意味、犬公方と呼ばれた将軍、徳川綱吉にも通ずるところがあるみたいでした。
 で、話をまた七瀬にもどし、ストーリーのハショリ方やシャッフルと言う構成から、原作を読んで観るのと観ないのでは受け方が違い、原作を知る人が観ると後半の展開には唸るほど、なんと、こう来たかと言う凄い展開に行くのだが、原作を読まずして観た方達はどうなんだろう?、と言う疑問を、小中監督にぶつけてみたところ、小中監督も長い作品ではあり省略する部分とそうでない部分の構成が、どこまで初見の原作を読んでない人達に通ずるかの部分は試写の段階まで気になっていた事は事実らしかったが、初見の方が観ても分かる展開に作れた様子だったとの事で、問題ない作りです。との事だ。
 その他にもニュースとして、中川翔子こと、しょこたんが、この映画の短編、オープニングストーリーを初監督した話で、七瀬の少女時代を描いているそうだが、七瀬のお母さん役には多岐川裕美さんが出ているサプライズトークや、今日明日(イベント当日ですので、9月16日、17日)がその短編の編集作業の日にちとかで・・・お忙しいところお越しくださっていたのです。・・・誰もしょこたん初監督作品としての完成した作品を観ていないなんて言う本上映への色づけ話も聞けました。しょこたんは知る人ぞ知る、筒井康隆ファンでもあるだけに、七瀬の原点、「家族八景」が大好きで、そのファンでもあり、それをモチーフに、幼少の七瀬が持たなければならない心の強さと能力のトラウマをも描いてもいるらしいですね(楽しみ)。
 そしてトークの最後に小中監督に、この作品の見所を聞き、〆ることに!
 小中監督は言う、この作品は最初から敵と戦うところから始まるアクション主体の作品でもあり、サスペンスでもある、しかし、テレパスと言う人の心、人の内面、心象風景などを映像化している作品でもあり、いままでSF・ファンタジー作品を数多く創り上げてきた自分の原点とも言える手法から現在の技術的手法までを映像にしている点が見所とも言えます。とのことだ!その通り心の映像は何種類にも加工され幾つもの情報が一つの画面に映し出されるので、気を引き締めて心象風景をご覧頂きたい。
 「七瀬ふたたび」http://www.7se-themovie.jp/は10月2日より、シネ・リーブル池袋、シアターンN渋谷にて10月9日より、大阪・テアトル梅田ほか、全国順次ロードショー公開されます。
 みなさま、お近くの劇場で公開の際には是非、「七瀬ふたたび」をご鑑賞下さいませ!!

9/28/2010

オレンジカウンティのJAPANフェアーと黒澤明展



 もうすぐ10月というのに、いまさらながらの猛暑のウィークエンドでした。この(9月26日)日曜日に家族と娘の友達、4人でアーバインまで足を運びました。我が家からLAへ向かって1時間半ぐらいの道のりです。お目当てはJAPAN FAIRの中の黒澤明展です。この偉大なる映画作家は今年、生誕100周年を迎え、あちこちでイベントをしていると思うのですが情報がなかなか入って来ずでした!そんな時、このイベントのことを友人が教えてくれたので、行ってみたいと主人に相談、その後家族を巻き込んでの週末の我が家のイベントと化しました。(^^)

なんとお世話になっている日米メディア協会の主催だったというのがあとでわかりました。会長の朝倉さんとバッタリ出会ったからです!去年から開催し今年は2年目。ちなみに去年は約1万人が来場したとのこと。日本をアメリカに紹介するのにはもってこいのイベントですね!^^

                   
                  JAPAN FAIRイベント会場前で家族と!


広い公園一帯をイベント会場にしてお祭りの出店が立ち並びど真ん中はステージ設営、和太鼓あり
ショーあり、いろんな催し物をしていました。その入口の右側におめあての黒澤明コーナーがありました。
簡易建物のなかに貴重な監督の手書きの絵や写真、監督が着ていたコートまで展示してありました。そして一番、目を引いたのはジョン・ヒューストン(John Huston)監督の写真。彼は「マルタの鷹」や「アフリカの女王」「黄金」などハンフリー・ボガードと一緒に組み数々の名作を生んだ監督さんです。
黒澤さんがアカデミー賞の特別監督賞を授与された時の彼の紹介スピーチの原稿がこの写真と一緒にかざってありました。こんなことが書いてありました。

ジョン・ヒューストン氏のスピーチの和訳


黒澤明氏について私が今更何を言えましょうか?あのアカデミー賞のとき、ステージで彼の隣に立った時そのことについて考えました。黒澤さん!あなたについてまだ言われていないことことを私が何を言えましょう?


あなたはたぶんこう言うでしょう。「言いたいことは全てスクリーンの中にある。」では何がスクリーンの中にあるのでしょうか?27本の映画、ライフワーク、恐れや妥協に限らない人間の限界、そのライフワークに匹敵する監督は少ない。1943年の「姿三四郎」から1950年の「羅生門」52年の「生きる」54年の「七人の侍」61年の「用心棒」1980年の「影武者」そして1985年の「乱」に至るまで、あなたは力強く、まっすぐに主張してきました。古い標準の上に立ち新しいレベルを築きながら…。


あなたの27本の映画のひとつひとつが世界中の観客のひとりひとりによびかけてきました。文化的国境とは関係なしにあなたのメッセージはあらゆる所のすべての人々のものです。


黒澤さん、人は他の方面も見なければなりません。映画分野の領域を越えたところのあなたの作品と比較できるもののために。人はシェークスピアの戯曲を見なければなりません。ドストエフスキーの小説を…ヴェアディのオペラを…ベートーベンのシンフォニーを…。
黒澤さん、この最高の芸術家の小グループの中に我々は自信を持ってあなたの名前をここに加えます。米国監督協会ゴールデン・ジュピリー(五十周年祭)特別監督賞受賞を授与されるにあたって私があなたのこのステージにお呼び出来ることは光栄の至りです。みなさん、黒澤明氏です!


                                   1986年3月24日 ジョン・ヒューストン
 
 
                
                      黒澤明展の会場前

               
                       当時の映画のポスター

                     監督の描いた絵(カットコント)
                   ジョン・ヒューストンのスピーチ原稿
                        黒澤明監督の手紙
                    監督が着てたとおぼしきコート

            明治生まれにしては身長がすごく大きかったとか…
               ルーカス、スピルバーグの背より高い180cmの監督! 

               黒澤明監督の偉大さを再確認できた1日でした!               

9/24/2010

歌え!踊れ!生きるために…


私の居るサンディエゴという町は年中温暖なので日本のようにはっきりした春夏秋冬を感じることはありません。まあ強いて言えば冬と夏の差があるぐらいかな…。アメリカ情報とタイトルを付けたのですがここでアメリカ以外のお話をひとつ…。
私たちは本当に環境によって大きく生活を左右させられています。それも国によって本当に天国と地獄の差を味わう…。シネりんが協賛している「クロッシング」上映イベントも今日が本番ですがこの映画も北朝鮮の暗黒の部分を照らし出しそれに翻弄された家族の(実話に基づく)話でした。さて、今回はあるポーランドのアウシュビッツ収容所から生還したユダヤ人のおじいちゃんとその家族のホームビデオが話題になった話です。YouTubeの動画はすべて削除されていたので下のリンクをアクセスしたら動画アップしているサイトに行きます。(画像ギャラリーはこちら!)

  ↓
Video:Holocaust Survivor Dances At Auschwitz


海外のサイトではこのビデオに対して批判的な記事を書いていますが賛否両論巻き起こしたのはたしか。私はこのおじいちゃんが助かり、子供が生まれ、またその孫が生まれ…現在に至り、恐怖の場所に戻るが、みんなで歌い踊る!本当の勝利宣言のような気がしてなりませんでした。
みなさんはこのホームビデオ、どう思いますか?

追記。
この生き残ったおじいちゃんの御年89歳。Adolek Kohn さんは下記のようなことを話されています。
Dancing with his grandchildren in the place where his mother was murdered was the greatest triumph of his life, Kohn says. "Since then, I am no longer a victim. I survived. I won." Adolek Kohn

意訳)彼の母が殺された場所で彼の孫と踊ることは彼の人生で最もすごい勝利感であったことでしょう。コーン氏が言います。「あれ以来、私はもはや犠牲者でありません。私は生き残りました!私は勝ちました!」

9/02/2010

チュ・ダヨンさんのビデオレター

みなさん、早く暑い夏が過ぎ去ってほしいですね!113年間でもっとも暑い夏だとか…。私の住むサンディエゴはしのぎやすい夏です。暑いですがカラッとしているので汗が出ません。日陰や家の中はクーラーいらずです。みなさんの大変さを考えると本当に感謝の毎日です!

さてここで最近、8月19日に投稿した練馬のイベントについて追加でお知らせがあります。

なんと韓国女優のチュ・ダヨンさんからビデオレターが韓国より届きました。まずはご覧ください!



映画の時とは、うって変わって何とも愛らしい!本人にぜひ当日会ってみてくださいね!
チケットの詳細はここ!

9/01/2010

第41回楽生曾シネマDEりんりん「七瀬ふたたび」プレイベント



第41回楽生曾シネマDEりんりん「七瀬ふたたび」プレイベント 

10月2日よりシネ・ルーブル池袋、シアターN渋谷にてロードショー公開される筒井康隆作家生活50周年記念映画「七瀬ふたたび」http://www.7se-themovie.jp/

今なを絶大な人気を誇る作品「家族八景」「七瀬ふたたび」「エディプスの恋人」通称七瀬三部作、シリーズ累計430万部以上と言う売れ行きだ!! 

その作家生活50周年記念としてシリーズ中一番スリリングな展開を見せる作品「七瀬ふたたび」! テレパスシスト火田七瀬が自分と同じ、もしくは違う力を持つ能力者と 短期間につぎつぎと遭遇する。それは果たして偶然なのかそれとも必然なのか、そんなある時、一つの事件を機に七瀬たち能力者を襲う組織の影が見えてくる。七瀬たちの運命や如何に!! 

TVドラマとしては5回映像化されている「七瀬ふたたび」を初の映画化。映像作品としては、「時をかける少女」の次に多い筒井作品で、6回目の映像化となる今回、七瀬を演じるのは芦名星、筒井康隆曰く「もっとも七瀬らしい七瀬である」と言わしめる凛とした美しさだ。 41回目のシネマDEりんりんは、その「七瀬ふたたび」のプレイベントとして、ゲストに小中 和哉監督、「四月怪談」(88)を始め兄千昭さんと組んだ「くまちゃん」(93)「THE DEFENDER」(97)や、「ULTRAMAN」(04)「ミラーマンREFLEX」(06)「ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟」(06)「東京少女」(08)など特撮やファンタジー作品において定評を得ている小中監督にお越し頂き、公開前情報として撮影秘話など色々とお話をお聞きしたいと思います。 

勿論懇親会と質問タイムも何時ものように何時ものごとくご用意いたします。小中監督に「七瀬ふたたび」の魅力について色々とお聞きする良い機会です。

みなさまのご参加お待ちしております。

では詳細は以下に~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

☆日時:平成22年9月16日(木)「今回のみ第三週です」19:00~ 22:00

☆場所:交流サロンSHU http://www.shu-yu.net/ 

東京都港区西新橋2-13-6ミタニビル3F ℡:03-3504-2387

☆会費:3500円(トークイベント+懇親会の飲食込みです!)

※会費とは別に当日、「七瀬ふたたび」の前売りチケットも販売する予定です。そちらも宜しくお願い致します。

☆ゲスト:小中 和哉監督          

☆聞き手:林 康弘(楽生曾シネマDEりんりん)      

楽生曾・シネマDEりんりんHPhttp://www.cinemaderinrin.com/ 

☆お問い合わせ&連絡先         

林康弘 ℡:090-9290-5143  

mail:hayashi6593@s8.dion.ne.jp または、 riririnorin93@ezweb.ne.jp

☆締め切り:基本、当日参加も可能ですが、会場の都合などもありますので、なるべく 9月14日(火)ころまでにご連絡下さいませ!みなさまのご参加お待ちしております!!

「アイ・コンタクト」プレイベント無事終了いたしました。

 「アイ・コンタクト」プレイベント終了いたしました。
公開は9月18日からポレポレ東中野にてとなります。今回のシネマDEりんりんは、人数的な関係で座談会形式と言う感じで進みました。
 中村和彦監督は前作「プラドinブルー」(07年文化映画賞優秀賞受賞)のラストシーンで色んな日本代表選手がゴールを決めるシーンの撮影時にろう者サッカー選手に興味を持ったと言う。
 何故かと言うと、他の障害者と違い、見た目では、健常者と分からない点が大きいと話された。
 分かりにくい事をなぜするのか?中村監督はこうも言われました。
それは、分かりやすい事とかはTVとか色々と取り上げやすい、しかし、分かりにくい事の方が、やる人が少ないか、誰もやらない。誰もやらない事の方が難しいし、難しい事にチャレンジしたいと言う気持ちと日本女子代表がろう者女子サッカーチームにしかなったので、作る事にしたと。
 男性よりも女性を描きたいと言う考えも監督は持っていて好きな監督は成瀬巳喜男と言うから、なるほどなと言う感じでした。
 それと、彼女達を見に行った時、サイレント映画は音がなかったなと言う事も考えてサイレント映画に出来ないかと言う思惑も秘めていたという。ところが上手に話すろう者の方もいたりして、その思惑道理にはならなかったと言うことです。
 中村監督はろう者女子サッカーチームとコミュニケーションを取る為に手話をマスターする事にした。
何故か?これは海外に行きコミュニケーションを上手く取るにはその国の母国語が話せないと難しいと言う発想と同じで、最初の内は共通項のサッカー好きと言うことでサッカーを一緒にするところから始まり、あまりにもそれだけだと、「この人映画撮るんでは無いの?」と言われそうなので、カメラを回すふりをしたりしてと言う感じで、約一年半したころから要約、なんとなく手話が話せる様になってきたらしい。
 日本では常識にはなっていないが、海外では手話とは、新しい言語としての認識があり、まったく新しい言葉として位置づけられている。
それを証明する話で脳科学の世界で言語中枢に傷が生じると一般的な手を使う動きが出来るのに手話事態は話せなくなると言う。
 さて、撮影についての話として、監督に、他のスタッフ達について聞いてみたところ、この映画は3年間かけて彼女達を追っているが、その内の後半の2ヶ月以外は、たまに誰かに来てもらう事はあったが基本的にはほとんどの期間を一人で撮影したとの事です。
 また、彼女たち日本代表のサッカーだけではなく群像劇的な意味合いの作品でもあり色々な彼女達それぞれの生活や家庭環境などもインタビュー形式や職場の映像などで描かれている。
そのシーンを撮る時と第21回夏季デフリンピックの大会時に撮影した映像が後半の2ヶ月くらいにあたるのだろう事も、お話の流れから予想できた。
 因みに国際オリンピック協会がオリンピックと名のって良いものは3つで、オリンピック・パラリンピック・デフリンピックの3つである。
 また、この映画の見所のところに話が進んだ時、中村監督は言われた。「スポーツドキュメンタリーとして手話・・・ろう者を描いた作品は恐らく無いだろう・・・わたしが知る上では色々見ましたがない。それと、手話事態を会話として細かく編集しているので、サラッと観てしまうとサラッと見えてしまうかもしれないが、少しでも手話と映像のカットがずれると会話として成立しない・・・そこのところが今回、かなり気を掛けて見せている」との事だ。
 また、わたしからの問いかけで、「アイ・コンタクト」の彼女達の成長過程が試合の都度、向上していて、次回のデフリンピックでの、ろう者日本代表女子サッカーチームの活躍も見てみたいです。
に対して、中村監督は、「わたしも見たいですしなんらかの形で見に行きたいのですが、同じ題材で映画を作ると言うのは難しい話でもあり、資金面でも難しいです。前作の「プライドinブルー」の時も、また撮影に行かないのですか?と聞かれましたが・・・・・・。」との事。
 次回の彼女達のデフリンピックでの試合を観る可能性は「アイ・コンタクト」のヒット次第で可能かも知れません。
「アイ・コンタクト」もう一つのなでしこジャパン ろう者女子サッカー
http://www.pan-dora.co.jp/eyecontact/は9月18日(土)より、ポレポレ東中野にて公開です。
皆さん是非に足を運んでくださいませ!
 サッカー用語でも普通に使われる「アイ・コンタクト」とは彼女達にとって日常そのものででもあります!!