7/04/2011

アメリカ独立記念日と日本の原発ボランティアのニュース

今日はThe Fourth of July(Independence Day)インデペンデンス・デイ=独立記念日です。アメリカ人にとって重要な祝日となる今日、我が家は自宅でBBQパーティーをいつもします。そういえば今夜は花火を打ち上げるので外出する人も多いでしょうねえ。
福島原発へボランティアとして乗り込む決意の山田恭暉さん

さて、そんな今日、LA Timesにこんな記事が出ていました。

"Japanese retirees volunteer to work in stricken nuclear plant"
A pair of 72-year-old scientists, saying they have much to be grateful for and little to lose, have formed the Skilled Veterans Corps, enlisting volunteers willing to venture into the radioactive Fukushima Daiichi plant. Officials have accepted their offer.
意訳:「2人の老科学者が壊滅的な原子力発電所でボランティアとして働くと申し出た!」
72歳の2名の科学者は感謝することを多く得て、失うことはほとんど何もないと言い
技術者部隊をつくり、ボランティアを募集しました。放射能のある福島第一工場の中へ危険を冒して進む気持ちがあるボランティアを募りました。そして当局は、彼らの申し込みを受け入れました。…

このWEB版の記事のアメリカ人の感想が、この老人たちの行動に驚愕と敬意の念を持ったとコメント。私たちも見習わなければならない…この忠誠心に脱帽するなどなど、驚きの反応が返ってきています。

実はお世話になっている文明アナリストの新井信介先生が3月18日の震災の直後のご自身のブログで「オヤジ決死隊」のアイディアを述べていました。 それが形が変われど、現実になるなんて…とちょっと複雑な気持ちです。独立記念日の今日にこのような日本のニュースがアメリカに流れたことは、本当の愛国心とは何なのかを教えてもらっているような気がしました。

【「福島原発行動隊」始動へ=収束作業で作業視察―リタイヤ組400人が志願】
2011年6月30日の時事通信社のニュースより
福島第1原発事故の収束作業を志願している「福島原発行動隊」が7月中旬に現場の状況を視察することが決まった。元技術者らリタイア組約400人が参加を表明しており、政府や東京電力との打ち合わせ、1カ月程度の訓練を経て、「9月中にも作業に就きたい」という。 同原発では、高い放射線量で被ばくする作業員が相次ぎ、人手不足が深刻化している。元技術者の山田恭暉さん(72)が「若い人よりも被ばくによる影響が小さいわれわれ引退組が作業に当たった方がいい」と呼び掛けたところ、6月末現在で、60歳以上の約400人が参加を表明したほか、約1200人が支援を申し出た。
 山田さんらは5月末、細野豪志首相補佐官(現原発事故担当相)や東電幹部と接触。細野氏らから「行動隊を受け入れたい」との意向が示されたため、志願者の経歴、能力を記載したリストを手渡したという。
 参院議員会館で30日に開かれた行動隊の説明会には、約150人が出席。山田さんは、元放射線管理士、元原子炉設計技術者ら計5人で7月中旬に現地に入り、同原発の吉田昌郎所長とも意見交換する予定であることを報告した。実際にどのような任務に就くかは視察を踏まえて検討するが、当面は原発周辺のがれきを重機で除去する作業などを想定しているという。
 奈良県生駒市から駆け付けたというプラント工事の元技術者(66)は「循環注水冷却の配管の水漏れは、完全な素人仕事。頭数だけそろえて素人ばかり集めたためだ。早く現場に入れるようにしてほしい」と話した。