12/03/2011

映画「メランコリア」をどう受け止めるのか?(ネタばれ有り、注意!)

毎年、29歳の誕生日を迎えています。(#^.^#)
娘の手作りのアップルパイ

アメリカ時間の今日、わたしのBirthdayに旦那が映画鑑賞のプレゼントをしてくれました。ぜったい普段、一緒に行ってくれないような作品を選んだのはバースディ-に免じて行ってくれるだろうと画策した結果です…。
シアターのロビーにあった「メランコリア」の特大ポスター

「メランコリア」”Melancholia"は私の英語の先生が勧めてくれた作品、すぐに興味を抱いたのが、なにせあのデンマーク監督のラース・フォン・トリア監督の新作だからです。目の離せない不思議な魅力を感じる映画を撮る監督さんであり、2度と見たくない最高傑作「ダンス・イン・ザ・ダーク」の監督でもあります。
英語の先生いわく、友人と見て映画の良し悪しの賛否両論が巻き起こったそうです。5人見たうちの2人が賛のほうだったらしい。うちの旦那含むアメリカ人に理解しがたいのかも…(-_-;)

さて今回近所の映画館を調べたところ2館しかやってなく、はじめてのHillcrest Cinemasのほうで見ました。(ちょっと自宅から遠かったけどね…(^_^;))

ヒレクレスト・シネマズ

映画館の外はもうクリスマスムード!

お客さんは15、6人しかおらず(-_-;)まあアメリカの映画館だからこの手の作品は???なのでしょうね。

トリア監督の映像美はいつもながら素晴らしい、そしてワーグナーの
「トリスタンとイゾルテ」がその映像美に華をそえる。この作品のなかでも死に直面する人間の模様が描かれています。
気功の勉強会で「生きることは何か?死とはなにか?」をまじめに仲間と話し合う機会を得ているので、この映画、ラース・フォン・トリア的地球終末論は気功の勉強会の延長線上で、(映画をとおして)学びを与えてくれているような、そんな感じがしました。多難な人生の中で勇気をふりしぼり一歩を踏み出すことの大切さを(勉強会でも)話しあったばかりでした。そんな経験をたくさんしていることは死への受容も容易になるような気がするのです。
「メランコリア」の中のジャスティン(キルスティン・ダントス)

ところで、死への受容とは5段階のプロセスがあるらしく、アメリカの精神科医のエリザベス・キューブラー・ロス先生が死を間直にした人たちは
5つのプロセスを経過して受け入れるという有名な著書があるらしい。
この映画の主役のジャスティンは鬱状態(メランコリア)になりメランコリアという惑星が地球への接近の不気味さをかもしだしています。鬱状態は死への受容の第4段階目にあたります。しかしジャスティンの鬱は徐々に第5段階目の受容に入っていくのです。

ラース・フォン・トリア監督の作品は落ち込み率が高いけど、今回はこの作品を見たおかげで私は、まじめに自分の人生に向き合えることの大切さを実感し、HAPPYな誕生日を家族と共に過ごせました。
感謝感謝♡

日本での公開は2012年2月17日より。