5/27/2013

ロサンゼルスのスタンリー・キューブリック展で意外なことがわかったのだ!PART1



スタンリー・キューブリックが手掛けた作品たち
キューブリック展の入り口前に立つ!

肌を刺すような日差しなのに風がさわやかなので、さして暑くないカリフォルニア特有の初夏の陽気の中、LACMAへ行ってきました。LACMAとはLos Angeles County Museum of Art (ロサンゼルス・カウンティ・ ミュージアム・オブ・アート) 1961年に建てられたカリフォルニア州で最大規模の総合美術館のこと。天候に恵まれていたので美しい見栄えが一段と映えていました。ロサンゼルスのWilshire Boulevardにはいろいろなミュージアムが立ち並ぶ、その中にもっとも広いミュージアムがここ。わざわざSDから2時間もかけてこのミュージアムにきたのはスタンリー・キューブリック展を見るためでした。

私の好きな映画監督のひとりで、彼の頭の中はいったいどうなっちゃってるの?といつも思いながら彼の作品を見ていました。この機会に彼の頭の中も覗けるかも…と思い立ち、旦那と見に行ってきました。

中にはいってみると…
展示場スペースに入ってすぐのところに映画用カメラがあると思いきや、普通のカメラが展示してありました。
1973年ぐらいから報道カメラマンが使っていたスピードグラフィックカメラ
こちらは1930年代からの35mmニュースフィルム用に使ってたカメラ。
ゼンマイ式なのでU.S.陸軍が使用、戦地でも活躍した。



映画とは関係ないこれらのカメラを展示した理由とは、実はキューブリックは雑誌のフォトグラファーだったんです。知りませんでした!彼が16歳の時に(NYに居た時)、フランクリン・D・ルーズベルト大統領が亡くなりました。1945年4月12日のことです。キューブリックは号外を出す新聞売りの姿を写真に収めました。その新聞売りの取りみだした雰囲気、悲しみに満ちた顔が新聞のトップ見出しに載りました。そこからキューブリックのフォトグラファー人生は始まります。1945年~1951年まで彼は1000の写真を撮り、そのうちの900点が雑誌などに採用されました。彼の映画作りに基本になる部分はここにあったのだと思います。

キューブリックが撮影した写真は多岐にわたります。



キューブリックの撮った写真が雑誌に載ったもの
                    

キューブリックはJAZZをこよなく愛していました。JAZZミュージシャンやライブの写真もありました。どの写真もドラマが背景にあるという感じを受けます。

まだまだ続きを書きますね。PART2に続く!




5/23/2013

ジャパンフィルムフェスティバルLAに大林宣彦監督がご登場!


もの心ついたころには、ハリウッド映画や外国の映画がいつもそばにあったので、そばにあるものを必然と見ていった。だから日本映画はほとんど見ていない!唯一の日本映画は寅さんぐらいなもの―。そんな私の映画生活スタイルを覆した殿方こそ、大林宣彦監督でした!
日本映画がこんなにおもしろく、せつなく、美しいものだったとは…。見識の狭い若い頃のわたしには大林作品との出会いは、いわば、衝撃的でした。その大林監督が目の前にいらっしゃる。
「神様、どうもありがとう!!」アメリカに住んでいてよかった!


5月12日の上映会とトークショーは並ぶ人が出るほどの大盛況でした。
もちろん満席御礼!

先日、開催されたJapan Film Festival Los Angeles (JFFLA)の大林宣彦監督の新作「この空の花ー長岡花火物語」とトークショーは価値のあるものでした。私は今回はボランティアで参加しましたが素晴らしいフェスティバルでした。

大林監督のお言葉で心にとまったものがあります。
それは監督ご自身が映画監督と思っていなくジャーナリストだとおっしゃったこと。世の中に問う形が映画だったということですね。自分の表現したいことを映画にして発信、私たちはそれを見て何を感じ、考え、次の行動を起こすのか?いわば気付きを与えてくれるものが映画だと思っています。

5月26日(日)にJFFLA初のサンディエゴ上映会(3本の映画上映)を開催致します。この日が映画祭最終日です。もちろん大林監督の「この空の花」も上映いたしますので、お近くの方は是非、足を運んで下さいね。

サンディエゴ上映 JFFLA最終日の上映予定作品
(下の各映画タイトルをクリックしますと各々の公式HPへとびます。)

「僕のうしろに道ができる」 1:00pm上映




この空の花ー長岡花火物語」 2:45pm上映




「石巻市立湊小学校避難所」 5:45pm上映




詳しくはJFFLAのHPをご参照ください。http://www.jffla.org/

5/18/2013

祝シネマDEりんりん10周年節目のイベント第2弾

向かって左、篠原哲雄監督と当会顧問二井康雄氏


向かって右から2番目、谷口正晃監督とその左側は上野彰吾カメラマンとシネりんメンバー
段々と夏が近ずいてきているといった感があります。映画好きの皆様にとってもビールを片手に最近見た映画の話題で盛り上がっていることでしょう。
前回のシネりんでは「祝シネマDEりんりん10周年節目のイベント第1弾」として当会の顧問お二人のトーク、注目の台湾映画「セデック・パレ」のプレイベントで大いに盛り上がりました。ご参加されたみなさま、ありがとうございました。

今月のシネりんは10周年イベントの第2弾としてスペシャルゲストをお呼びしております。
これからの日本の映画界を牽引するであろうお二人、「深呼吸の必要」や「小川の辺」などの篠原哲雄監督と「時をかける少女/2010年版」や「シグナル~月曜日のルカ~」などの谷口正晃監督のお二人に映画について大いに語ってもらおうと思っています。聞き手は元キネマ旬報編集長、シネりん顧問の植草信和さんです。

また、アメリカ、カリフォルニア州より発起人のひとりである私、伊木静子がシネりん結成10周年を記念してショートフィルムをつくりました。この短編映画のタイトルはスパニッシュで"Buscando a RinRin" (ブスカンド・ア・リンリン)英語タイトルは "Looking for RinRin"「りんりんを探して」となっています。全編英語・スペイン語で日本語字幕付きです。
メキシコ系アメリカ人の兄弟と我がシネりん代表のりんりんの関係とは…?南カリフォルニアの美しい町Encinitas(エンシニータス)を舞台にストーリーは繰り広げられます。その作品にご出演したアクター(アメリカ人)が来日予定、もしかしたらご参加してくれるかもしれません。私はこの作品をひっさげて、映画好き旦那(アメリカ人)と一緒に参加いたします!もちろん上映もいたしますのでお楽しみに!そのときぜひぜひ、みなさまにお会いしたいです。


なにとぞ、お誘い合わせの上、ご参集くださいませ。もちろん、各種のお祝い、差し入れは大歓迎です。なお、準備の都合上、必ず、「シネマDEりんりん」代表の林康弘氏まで、電話かメールで、お早めにご予約ください。定員50名に到達次第、締め切りとさせていただきます。詳細は以下に。

日時 6月20日(木)午後7時から
場所 サロン集 港区西新橋2ー13ー6 ミタニビル3F 
http://www.shu-yu.net/
HPの予定にはアップされていませんが、ここから、「アクセス」をクリックすると地図が出てきます。
「楽生會シネマDEりんりん」のHP http://www.cinemaderinrin.com/
会費 3500円(ほどほどの飲食付き)
予約 シネマでりんりん代表・林康弘 電話090ー9290ー5143
PCメール  hayashi6593★s8.dion.ne.jp
携帯メール riririnorin93★ezweb.ne.jp
(お手数をおかけしますが★を@に変えてお使い下さい。)










5/04/2013

5/11~より開催!現在の日本映画の息吹をLAで感じろ!Film Festival Los Angeles 2013

5月のこどもの日が過ぎるころ映画を観たくなる心理が働きます。なぜなんだろう?そんな心理に合わせてか映画のおひざものとLos Angelesとその近郊で今年もJapan Film Festival Los Angeles 2013が開催されます。

JFFLA2013のフライヤー
詳しくはHPでもご確認できます
今年はスゴイですよ!あの名作「転校生」や「時をかける少女」の大林宣彦監督が来米されます。実は私が日本映画を好きになったきっかけの作品をたくさん作っていらっしゃる監督さんなので今からドキドキものです♡今回は新作をひっさげてのご来場です。他にも「朝日のあたる家」の太田隆文監督、「書くことの重さ~作家 佐藤泰志」の稲塚秀孝監督など豪華なゲスト陣が日本よりはるばるいらっしゃいます。
セレクションされた映画上映はもちろんのこと大林監督のトークショーも開催。

大林宣彦監督

大林監督の新作「この空の花 長岡花火物語」予告編
 ↓
 

ロス近郊にいらっしゃる方はぜひぜひ参加してみてください。
アメリカにいながらにして今の日本映画の息吹が体感できます。なお、一部の作品以外は英語字幕がついていますのでこの機会にアメリカ人の友達にもお声をかけてみてはいかがでしょうか?

私は当日、ボランティアで会場に参上しま~す!

太田隆文監督
太田監督の「朝日のあたる家」は日本で問題になっているタイムリーな内容を
作品化したドラマです。ここで世界初上映となります。